自由と生存の家・茨城をつくろう!

よびかけ


現在、国内労働者の約20%が年収200万円以下という生活保護基準ギリギリの生活を強いられています。更に、不安定な生活を強いられている仲間は派遣切りや雇い止め、解雇とぼろ屑のように使い捨てられ、住処までも奪われています。

労働者はやられてばかりなのか?こんな仕打ちを受けても、生きるためには忍従しなければならいいのか?そんな馬鹿な話はないというのが私たちの考えです。解決のためには、労働組合に加入する、労働組合を結成する、政治的な運動に加わる/起こす、専門家・専門団体に相談するなど、さまざまなアクションが必要です。

東京では、自らの生活の土台である住宅を自分たちで確保し、運営し、人々が支え合い、出会い、相談し合える場をつくる取組みを提案し、2009年2月に四谷三丁目で「自由と生存の家」を設立しました。古いアパート2棟を借り上げ、可能な限り自分たちで改修を行い、現在15室に派遣切りに遭った人やフリーター、派遣社員などが入居しています。

茨城でも、2008年後半からのリーマンショックによる経済不況の影響は大きく、多くの人が派遣切り等で職を失い、同時に住まいをなくす状況に追い込まれました。茨城不安定労組等で相談を受け、生活保護の申請支援などを行う中で、行政の支援も薄く、民間団体も無い茨城では、一度つまずくと、あっという間にどうにもならないところまで滑り落ちてしまう、まさに「滑り台社会」(湯浅誠)を実感しています。

そこで、茨城にこそパートやアルバイト、派遣社員でも安心して住める住宅の設立が必要と考え、土浦市に住宅を確保する取り組みをはじめました。すでに、一軒家を借上げ、1階を茨城不安定労働組合等の事務所、2階を不安定な人たちのための住居として利用することを検討しています。

ぜひ、多くの方にご協力いただきたく、呼びかけを行います。過去20年以上にわたり行われてきた新自由主義政策により、私たちが奪われ、ズタズタにされてきた人と人の繋がりや地域を、そして自治を再生する取り組みにご協力ください。

2011年3月

自由と生存の家・茨城
菊地 謙、加藤匡通